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多くのデザイナは先進国に住む人々のためにデザインをしているという事実に気づくべきである.先進国の人々は世界の人口のわずか10%にすぎない.残り90%の58億人は,Bottom of the Pyramid (BOP)と呼ばれる社会経済学上のグループに属しており,PrahaladとHartは,BOPを1日2ドル以下で暮らす人々と定義した.BOPに属する人々は,その言葉が示すとおり,我々に馴染みのある基本的なプロダクトを購入することができない.このような状況に対し,国連のミレニアム開発目標の発表以降,先進国における企業や研究機関においてBOPを対象とした取り組みが増加している.

米国NPOコペルニク主催のBOP向けプロダクトデザインワークショップへ参加した.本ワークショップは,東ティモールの無電化地域へフィールドワークを行い,フィールドワークによって得られたデータに基づいて,プロダクトをデザインすることを目的としていた.フィールドワークの結果,産業の少ない東ティモールの国民の現金収入の少なさを課題として抽出し,解決手段としてヤシ酒作りのためツールキット"Wanic kit"を開発した.

Wanic kitは5つのパーツで構成されるヤシ酒作りのためツールキットである.メインパーツは,東ティモールで神聖視されるワニの形をあしらった「固定具」で,本パーツに4つのアタッチメントを接続して利用する.第1に,メインパーツのワニの歯型に対応した「穴あけ具」,第2に,発酵弁を内部に組込んだ「発酵栓」,第3に発酵後に空気をヤシの実に触れさせないための高い密閉度を保持するための「保存栓」,第4に,直接もしくはストローを用いて飲む際の「サーブ栓」で構成される.

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Exhibition

See-D Contest Innovation workshop final presentation, National Graduate Institute for Policy Studies, Ropponngi, 28 October, 2009.