なんでもぬりえは,オリジナルぬりえの制作を通じて,子供の描画体験に関するモチベーションを向上させる.使用方法として,ユーザはiPhone内蔵カメラで任意の対象を撮像する,ないし,好きな構図の既存の写真・イラストを用意する.次に,ユーザはアプリケーション上で任意の画像を選択する.アプリケーションは,ユーザが当該画像を読み込んだ段階で,それをトレースし,ぬりえの下絵を生成する.ユーザはこの処理された画像に対して,任意の色とブラシを用いて指によりぬりえを楽しむことができる.
なんでもぬりえでは,行為それ自体の経験をデザインするだけではなく,行為辺縁の経験をデザインする,経験デザインの手法としてのシチュエーションデザインを採用している.前者は,身体的インタラクションによる楽しさの提供を目的として,指を用いた直接描画を導入した.後者は,社会的インタラクションによる楽しさの提供を目的として,カメラで撮影した画像を描画の下絵として利用可能な機能を導入した.子供が好きな場所で好きな対象を好きな構図で撮影可能とすることで,周囲のヒトとのコミュニケーションが促進され,描画体験辺縁の経験に楽しさが付与することを狙いとしている.
徳久悟:Concept / Design
神山友輔:Programming




